1日の必要栄養素が一目でわかる
簡単ラクラク「手のひら栄養指導」

名古屋市では16区の保健所で「認知症・うつ予防教室」を実施しています。これは「介護予防チェックリスト」で、“元気度が低下している心配がある”と判断された65歳以上の人のみが参加できるというもの。レクリエーションや音楽、講話、個別相談などを基本に、各区で趣向を凝らしたプログラムを月1回、6カ月行っていくのですが、その結果、8割が現状維持、もしくは改善されているというから驚きです。

「最初に、6カ月後にどうなりたいか、目標を立ててもらっています。それによってやる気が向上するし、参加者同士が目標達成状況を報告することで交流も広がっています」と話すのは、名古屋市健康福祉局健康部健康増進課の近藤あゆ子さん。同教室に参加したことをきっかけに、自主グループをつくって活動している人たちもいるのだといいます。

「高齢者の生きがいづくりや外に出かけるきっかけづくりと、それらの情報を提供することが行政の役割。地域には、高齢者のみなさんが気軽に参加できる場がたくさんあり、それらに参加することで、“自分はひとりぼっちではない”と思ってくれるとうれしいですね」と近藤さん。

そのほか、介護予防や仲間づくりを目的に、地域のコミュニティーセンターなどで、誰でも参加できる「地域住民活動支援事業」や「高齢者はつらつ長寿推進事業」を行っています。ほかにも、各区で太極拳やラジオ体操など多くの活動が行われているので、まずは保健所や高齢者の身近な相談窓口「いきいき支援センター」に問い合わせてみて。

各区保健所で開催している教室のようす。写真右は天白保健所、左は南保健所

読み書き・計算・コミュニケーションで
「前頭前野」を活性化

今、介護の現場や自治体で注目を集めているのが学習療法です。これは、“脳トレ”でおなじみ、東北大学の川島隆太教授とくもんが共同開発したプログラム。脳の司令塔といわれる「前頭前野」を活性化させることで、認知症を改善したり、進行の抑制をはかろうという非薬物療法です。

学習療法は、学習サポーターとコミュニケーションをとりながら、簡単な読み書きや算数の問題を解いていきます。ポイントはスラスラと問題が解け、100点が取れること。また、サポーターと会話を楽しみながら問題を解くことで、より脳が活性化していくのだそう。

「学習サポーターが学習者の意欲を引き出していきます。普通のレクリエーションよりも、密なコミュニケーションを取れるのが学習療法の魅力です」と話すのは、デイサービスセンター「ろくばん」の管理者、森本恭一さん。自らもサポーターとして学習者とふれあっています。「学習者だけでなく、スタッフの意識や観察力も高まります」と森本さん。学習療法は、コミュニケーションツールとしても、今後さらに注目されそうです。

学習者2人に1人のサポーターが基本。コミュニケーションをとりながら学習を進めていきます

問い合わせ
くもん学習療法センター
Tel.03(3234)4750
http://www.kumon-lt.co.jp

取材協力
デイサービスセンターろくばん
Tel.052(681)0008