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1日の必要栄養素が一目でわかる
簡単ラクラク「手のひら栄養指導」

平成25年度、日本の65歳以上の割合は25%、つまり4人に1人が高齢者になると予測されています。超高齢化社会を目前に、問題視されているのが誤嚥(ごえん)性肺炎です。誤嚥性肺炎とは、唾液や胃液とともに細菌が肺に流れ込んで生じる肺炎のこと。かむ力や飲み込む力が衰えてくると、摂食・嚥下(えんげ)障害(P14参照)を引き起こしやすくなります。食は栄養素だけがとれればいいというものではなく、一生の楽しみであり、生きる力。「ずっと自分の口でおいしく食べる」という願いをかなえるために、どのような食生活を心がけることが必要なのでしょうか。

NPO法人「LET'S食の絆」の代表理事、五十嵐桂葉さんは「高齢者に限らず、バランスのいい食事を取ることがすべてにおいての基礎です!」と訴えます。「毎日の食事を作るのに、毎回ビタミンにミネラルに…と、必要な栄養素を考えるのは大変。でも、主食・主菜・副菜の基本を知れば、1日に必要な栄養素の量をおおむね押さえられます」と、自身が開発した“手のひら栄養指導”を伝授してくれました(左頁参照)。

写真はイメージ

※毎食そろえて下さい。

一番大切なのはハート!
食材にも“気”があります

“夜を上手に食べる”というのも五十嵐さんの持論です。「夜は細胞の修復作業が行われる大事な時間。食べる量を少なくして、でんぷんを控えめにするなど夜の食事を見直すことで体がずい分変わります」。細胞が活発に動く体づくりこそ、ずっとおいしく食べることに不可欠だと五十嵐さん。

細胞が活発に動く体とは、新陳代謝をよくすること。そのために、①よくかんで胃液の分泌をよくする②腹八分目にして胃酸を出す余裕をつくる③栄養過多にならないようにするなど、五十嵐さんの提案は今日から始められることばかりです。

「栄養素が大事といいますが、採れたての野菜とちょっと日にちが経った野菜でも、食品成分表の数字は変わりません。それって、おかしいと思いませんか? 採れたての食材には“気”があります。食べ物の持つ“気”を上手に食べることが大切。日本の栄養学の歴史はぜいぜい200年程度。中国4000年に比べれば子どもみたいなもの(笑)。数字ではない“サムシンググレード”を見てほしいですね」

そして何よりも、五十嵐さんが大切にしているのがハート。どんな高級な料理でも、ひとりで食べたらおいしくありません。「だれかと食べること。楽しく食べる雰囲気をつくること。食事をいただくことは、人の和や絆をいただくことでもあります。一番の食事療法は“ビタミン愛”をふりかけることです(笑)」